いつの時代も美しい世界に憧れる。混迷の生活に打ちのめされ、現在に深く絶望すればするほど、その憧れは深まる。


文化は遊びとして、もしくは遊びから始まったのではない。言うなれば、遊びの中で始まったのだ。 わたしたちは憑かれた世界に生きている。そのことをよく承知している。予期せぬものとてなかろう、やがては狂気が爆発する、哀れなヨーロッパの人々は、茫然自失のうちにとりのこされる、モーターはなおまわりつづける、旗は風に翻る、だが精神はどこへ行ったのか。 ホモ・ルーデンス、同性愛のお話ではありません。 遊び(ほもび)の中に価値を認め、遊び(ほもび)こそが人間の文化の創造を担う。