森蘭丸は織田信長に愛されたということで、歴史に名が残った。君だって、折口信夫に愛された男として、名前が残ればいいではないか。


ひともうまも道ゆきつかれしににけり
たびねかさなるほどのかそけさ


天才の飛躍性は、後世の芸論に合う合わぬよりは、まず先代から当代に亘って、社会の行くてに仄めく暗示を掴むことであり、或は又新らしい暗示を世の中に問題として残す力を言うのである。


世の中に固定を恐るべきものは、教育家が第一であると致さねばなりません。一歩停まれば、被教育者から殺されるものとの覚悟がいります。だから、常に足を止めることが出来ないのです。