2020年07月10日 ティトゥス・ルクレティウス・カルス 物の本質について (岩波文庫) [ ティトゥス・カールス・ルクレティウス ]楽天で購入 言葉を知らざる家畜も、最もおそろしき野獣も、 或いは恐れ或いは悲しみ或いは喜ぶに従いて、 それぞれ異なれる叫び声を発す。 滅ぶる言葉に不滅なるものを託して、 かくのごとく、時は歩みつつ、万物の運命を変う。 かつて尊ばれしもの今やさげすみの内に落ち、 別のもの、それに代りて、さげすみの中より出ず。 日ごとに、人々は、ますます新たなるものを求め、 新たなる発見は、あらゆる賞賛を得。 人々の軽々しくそれを信ずること驚くにたえたり。 我らは同じ輪の中を巡りてこれを出ずることなし。 「西洋哲学」カテゴリの最新記事 < 前の記事次の記事 >